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キャリアデザイナーのカウンセリング日記 より / ショックな一言

~2008.2.6~ ショックな一言

過去に私が訪問させて頂いた企業の中で、
お取引をご遠慮したい、と感じた企業が今までに1社だけあります。

社名や業務内容は明かしませんが、
当然、当社のお取引企業ではありません・・・。

私がまだこの仕事について1年経過していない頃でした。

営業の電話でアポイントをとりました。

当時求人誌のインタビュー記事を見て、とても凄い方とお見受けしました。
そんな凄い人事の方とお会いできると、楽しみにしてうかがったのですが・・・。

契約のお話をしているときに、衝撃的な言葉を聞いてしまいました。

我々は手数料を頂いて仕事をしています。
それについてその方は、

「そんなハシタ金、払ってやるよ!」

とおっしゃったのです。

それまでの私は、これだけすごい方だから、きっと、
人の思い、お金を稼ぐ重み、人に対するコミュニケーション教育など
相当のレベルに達している方だと思い込んでいましたが、間違いだとわかりました。

その言葉は、屈辱的で、ショックでした。

ハシタ金、という言葉もショックですが、
尊敬に値すると思っていた方の口からそんな言葉が飛び出した、
という現実が悲しかったのを今でも忘れません。

ハシタ金、これを我々に払って報酬と言われたら・・・。
それはプライドが許さない。

それに、求職者の方に対する年収については、一体どう考えているのでしょうか。
ハシタ金を得る為に、働くのではありません。

働く事を喜びと感じ、給与を手にして、嬉しいと感じていられる環境、
私はそんな紹介をしたいと思うし、
それが人材ビジネスに課せられたテーマだと思います。

だから、後にも先にも、二度とその企業に紹介する事はないし、
接点を持つこともないでしょう。

私の心の中に、今も残る、少し苦い思い出です。