本日 11 人 - 昨日 59 人 - 累計 117894 人

番外編 憂鬱な電話、私の考え

コロナ禍。

これまで、様々な助成金や補助金の申請をしてきました。

しくみが難しすぎ、複雑すぎで理解できずに苦労したり、

手続きがまどろっこしくてとにかく時間がかかるとか、

そんな中で、やっと覚えた仕組みがしょっちゅう変更になったり。

苦労絶えない中でも、コツコツと申請を続けてきたわけですが、

最近思うところありまして…。

 


「私、怒られてるんですかね…?」

手続きの内容について、確認があって、

担当者からお電話を頂くことがあります。

何度か同じ方とお話しをする機会があったのですが、

その方が初めてお話ししてから1年半の間に、人が変わってしまった様なんです。

 

「確認でお電話しています。」

「心配なさらないで下さい。」

「ご協力ありがとうございました。」

初めての時はこんな感じで声色も優しく穏やか、

なんて感じのいい方なんだろうと思っていました。

ところがここ半年くらい、

「あるかないか、聞いてるんですよっ!」

「オタクはこうなりますから。」

「で、いいですねっ。わかりましたっ?」

ときつい口調で言ってきます。

社名も私の名前も間違えています。

会社に電話がかかってきて、別のスタッフが電話に出て、

「感じの悪い方からお電話です。」

と繋がれ、話して『ほんとだ』と思ったりしています。

 

私達は手続きのやり方を

Webや事務局に確認しながら書類を作成し、受理されていますので、

悪い事や、不正などはやっていません。

でも疑われたりするのかもしれません。

受理されたにも関わらず、何か違っていたのかもしれません。

(現実、そういう事もありましたし。)

でも、こちらは下手に出ています。

だって、却下されたり、金額減とか冗談じゃないですから。

穏やかに、

「いつもありがとうございます。」

「ちょっとわからないので具体的に説明して下さい。」

「そうですか、ではお願いします。」

「それが決定事項なんですね。」

「今日は接客があるので、お返事が明日になりそうです。」

という感じで返しています。

我慢してですけど…。

でも、言いたくなる。

「私、怒られてるんですかね…?」

 


「疲れてるのかな?」

すごく腹立たしいのですが、

実は私はそれとは別に、思うところがあるんです。

世の中には、

“厳しく審査をして金額を減らそうとする役人”

といった嫌な思いで、担当の方を見ている人が多いのではないかと。

「国(県or市ということもある。)はちゃんとやってくれない。」

「どうしてこんなに時間がかかるんだ。」

「なんでこの金額なんだ。」

「納得いかない。」

担当者では何ともならないことに文句をいい、

なんとかせよと責め立てる人、結構多いのではないでしょうか。

人によっては怒声を上げたり、

冷たくあしらったり、

下手すると居留守とか使ってしまったり。

 

全ての事業者がそうではありませんが、

時には努力もしないで

「何とかしてくれ。」と言う無責任な経営者さんがいるのも現実です。

担当者さんだって人間だから、

穏やかに対応していても、相手に喧嘩ごしで来られたら、

嫌になっても当たり前なんじゃないかと思います。

 

それで上から、

スピードアップとか、金額減らせとか圧力がかかったりしていたら…。

忙しいだろうし、板挟みだし、体力も精神力も限界に来たっておかしくない。

あんなに穏やかだった人が、

ツンケンとして、怒って、人を見下した言葉遣いをしたり、

この1年半でそこまで 疲弊 してしまった事はそれを感じさせる。

 

大問題ではないでしょうか。

こんなになって、この方を誰か心配してくれる人はいるのでしょうか。

正直、追い詰められてしまっているのではないかと思うと、

私はムカつきながらも、少し心配になってしまうのです。


万が一、プツンと糸が切れてしまったら。

もうどうでもいい、となってしまったら。

逆に、こういう形で感情を表に出せるだけマシなのかもしれません。

 

だから、悔しいけどこの方に対しては、

私は言いたいことを吞み込んでいます。


「私、怒られてるんですかね…?」


この言葉を使いたい。

でもコロナの流行さえなかったらと考え、割り切ろうと思う。

お人好しだけど、それが今、私ができる対応なのです。