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キャリアデザイナーのカウンセリング日記 より / 愛

~2006.9.23~ 愛

さて、昨日、ちょっと前まで一緒に仕事をしていて辞めた後輩が
会社を訪ねてきました。

そして、数人で食事 をしたのですが・・・。

そんな中で、こんな話が出ました。

「どうしたら好きな人に振り向いてもらえるか。」

相手が振り向いてくれない、
振り向いてほしい。
若い頃には、みんな同じような悩みを持った事でしょう。

あの人はきれい、
あの人は仕事ができる、
あの人は・・・
なのに、私ときたら。。。

でも、この歳になって、人というのは、
そういったビジュアルだけで人を見ているのではないという事を
ようやく理解できるようになりました。

むしろ、一生懸命な生き様や、
その人の芯の部分に共鳴して、惹かれるものなのですよね。

その為に、一生懸命自分を磨くんだという事をつくづく感じています。

磨くというのは、何も自己啓発や、美容的なものではなく、
生きる事を極めることかな。

どんな苦境に立たされても、
惨めな姿になっても、
立ち上がり、這い上がり、前に進む姿。
生命を持つ動物は、希望に向かってすすむ陽 のエネルギーに
感動するのではないかしら。
感動が、心を突き動かすってことではないかしら?

それに、
「好きになって」って相手に求めるばかりでは、
それは愛ではないですね。
好きになってではなく、「あなたが好き」でいいではありませんか。

でも、昔の私は
「あなたが好き」
となかなか思えない人だった。
なぜかというと、自分を大切にできなかったから。

私は、自分が嫌いで嫌いで仕方なかった。
下手すると、存在そのものも否定したいほど、自分が憎らしくて仕方なかった。

私はコンプレックスの塊のような人でした。
そのままではいけないと、模索し、苦しんだ若い頃。
ようやく自分なりに自分を愛せるようになったのは、30歳からだと思う。

だから、私の人生は30歳から大きく変わりました。

自分自身を見つめなおし、人と正面からぶつかる努力をするようになった。
人を許すことも知った。

そうすることで、自分自身を愛しく思えるようになり、
他人を愛しいと思えるようになった。

不器用だから苦労もするし、しょっちゅう人ともぶつかるし、
泣いて、怒って、笑って、大騒ぎしたと思ったら沈んで、
と、もう無茶苦茶ではあるのだけれど、
私は、今、人生の中で、最も無邪気な生き方をしている。

そうするうちに、愛というものは、無償なんだという事を学んだ気がします。
いえ、教えられたという言葉が適切かもしれません。

私のこんな生き様を、まっすぐに見てくれている人がいる。
その思いは、無償。
とても嬉しいこと。
だからこそ、もっともっと、自分を大切に生きなければいけない。
その愛にこたえる為に、また、一生懸命、生きる。

愛というのは、たくさんあります。
恋人、家族、友人、自己、
極論は人類(スケールでかすぎて、まだよくわかりませんけど。笑)

どの愛にこたえるにも、まずは全て生きる事からはじまる。

生きる事が愛することの第一歩。
だから生きられる事に感謝して、
明日も、あさっても、ずっとずっと希望に向かっていきたいと思いました。

久しぶりにこんな事を考えてしまったけれど、若い子と話したおかげですね。
充実した夜でした。