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キャリアデザイナーのカウンセリング日記 より / 見立て

~2006.9.17~ 見立て

帰り道。

ついつい洋服屋さんに入ってしまいました。。。

久々のウインドゥショッピング、、、のつもりが、

あぁぁ、買ってしまいました。
ちょっと冒険のワンピース☆

だって気に入ってしまったのですもん。

こうなると、合わせのジャケットも欲しくなり、
いつもの、お気に入りのお店へ。

ここで買った服は、
いつも褒められるので、とても気に入っているのです。

個人店なのですが、いいもの置いてるんですよ。

で、お店の方は、とても陽気で接客上手。
そして、見立てがうまい!

今回も、見事なコーディネイトで、私を虜にしてしまいました。笑

最初にそのジャケットを出された時、実は気に入らなくて、
「それはちょっと、地味じゃない? 」
と言いました。
すると、
『いや、絶対大丈夫。』
と言うんです。
「じゃあ、はおるだけ。」

はおってビックリ!!!

お見事。
他のものを見る必要がなくなりました。

今年のトレンドも、私のキャラクターも、
今持っているものとのコーディネイトも(いつもここで買ってますから。)
シルエットも完璧。

スカートは少し大きいのですが、私は日によってサイズが変わるので、
一応、上下でそろえておき、
別で、パンツのコーディネイトでも合わせられるように、
一通りのセットにして買いました。

とにかく、こういう見立てができるアドバイザーが、今は減っています。
ある商品を上手に伝えて売ることはできるけれど、
「あなたにはコレ。」
という提案ができるお店はほとんどない。

これはプロの仕事。
固定客をつくる究極のワザです。

いい仕事してますねぇ。

そういえば、父の仕事で、
この " 見立て " で感動したことがあります。

私の父は呉服店育ちで、
その関連で、やはり婚礼衣装や和装を取り扱うお店をやってます。
(私が最初にブライダルの業界に入ったのもそれがきっかけです。)

ある日、物静かな女性が、和装を見にご来店されたのですが、
どうしても、あれこれ見ていても、ピンと来ていないご様子。

でも、何もおっしゃらないで、
ただ黙って、スタッフの言うままにあれこれ着てみる。

でも、やっぱりピンと来ない。

その様子を見た父が、棚から一着の着物を取り出し、
「こちらもよかったら。」
と差し出したのです。

その方は、次に父から出された着物をはおりました。

その瞬間、彼女の顔がぱあっと明るくなり、
『これです。こういうのが着たかった!』 

度肝を抜かれました。

どっちかというと、無骨で女心もわからないんでは?なんて思う父が、
様々な女性の見立てでは納得いかない、
そんな女性のハートをぎゅっとつかんじゃった?!

迷うことなく、その方は、
『 これ、お願いします。』
とおっしゃりました。

父のその仕事を見て、私は感動しました。
だから私は、父を尊敬しています。
親としてはもちろんですが、
プロの仕事をする一人の仕事人として、尊敬しているんです。

" 見立て "

これは、何年程度では身につかないのだそうです。