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キャリアデザイナーのカウンセリング日記 より / 鏡の法則 1

この当時、かなり流行ったものです。
読んでいて、自分にも、エゴや、気づかないところでのマイナスな思考がある事に
愕然としてしまい、反省をし、生活を見直しました。

それぞれ今後どうなるかはわからないけれど、多くの気づきをもらった鏡の法則は、
どんなビジネス本や、恋愛マニュアルにも勝るものでした!

みなさんも参考にしていただければ幸いです。

全4篇でお届けします。


~2007.4.29~ 鏡の法則 1

先日、ある方から届いたメールに添付されていた文書。

それは、幸せ成功力コーチ 野口 嘉則さんという方の、

人生のどんな問題も解決する知恵 「鏡の法則」という、評判の読み物。

リンクフリーだったり、セミナーや教育などの場でも
自由にコピーしたり、配布したりしてもらっていい、と公言されていて、
それで私にも是非読んで下さい、と送ってくださったわけです。

仕事にもプライベートにも、とても生きる内容だと思いました。

というわけで、この「鏡の法則」を今日はお伝えしたいと思います。

とても長いので、時間のある時に、ゆっくりお読み下さい。。。

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(このお話は実話ですが、
登場人物の職業などを多少変えてストーリーを設定しています)

A子(主婦、41歳)には悩みがあった。
小学校5年生になる息子が、学校でいじめられるのだ。
いじめられるといっても、暴力まではふるわれないらしい。
友達から仲間はずれにされたり、何かあると悪者扱いされたりすることが多いようだ。
息子は、「いじめられてるわけじゃない」と言い張っているが、
息子を見ていると、寂しそうなので、A子は胸が痛むのだ。
息子は野球が好きなのだが、友達から野球に誘ってもらえないので、
学校から帰ってきたら一人で公園に行って、壁とキャッチボールをしている。
2年くらい前には、息子が友達といっしょに野球をしていた時期もある。
当時のことなのだが、A子が買い物の帰りに小学校の横を通りかかったときに、
グランドで息子が友達と野球をしていた。
息子がエラーをしたらしく、周りからひどく責められていた。
チームメイト達は、容赦なく大きな声で息子を責めた。
「お前、運動神経がにぶ過ぎだぞ!」
「お前のせいで3点も取られたじゃないか!」
「負けたらお前のせいだぞ!」
A子は思った。
「たしかに息子の運動能力は高くない。しかし、息子には息子のいいところがある。
とても心が優しい子なのに。」
A子は、自分の息子のいいところが認められていないことが、悔しかった。
そして、ひどいことを言うチームメイト達に対して、
自分の息子が笑顔で謝っているのを見るのが辛かった。

その後まもなく、息子は野球に誘われなくなった。
「お前はチームの足を引っぱるから誘わん」
と言われたらしい。
息子にとって、野球に誘ってもらえないことが、一番つらいようだ。
A子へのやつ当たりが目立って増えたことからも、それがわかる。
しかし息子は、辛さや寂しさを決して話してはくれなかった。
A子にとって一番辛いのは、息子が心を開いてくれないことだった。
「僕は平気だ」と言い張るばかりなのだ。
A子が、「友達との上手な関わり方」を教えようと試みても、
「うるさいな!ほっといてよ」と言ってくる。
「転校しようか?」と持ちかけた時は、
「そんなことをしたら、一生うらむよ!」と言い 返してきた。
息子の状況に対して、自分が何もしてやれないことが情けなく、A子は無力感に陥っていた。

そしてある日、学校から帰宅して公園に行ったばかりの息子が、不機嫌な顔で帰ってきた。
「何があったの?」と聞いても、
「何もない」と言って教えてくれない。

真相は一本の電話で明らかになった。

その夜、親しくしているご近所の奥さんから
電話がかかってきたのだ。
「A子さん、○○○君(A子の息子の名前)から、何か聞いてる?」
「えっ?いいえ」
「今日、公園でうちの下の子どもをブランコに乗せていたのよ。
○○○君は、
いつもの壁にボールを投げて遊び始めたわ。するとね、○○○君のクラスメイトらしい子たちが
7、8人くらいやって来てね、
『ドッジボールするからじゃまだ!』
って○○○君に 言うのよ。
しかも、その中の1人がボールを○○○君にぶつけたのよ。
○○○君、すぐに帰っていったわ。
私としては、その場で何もできなくて、申し訳なかったと思ってね。」

A子は愕然とした。
「そんなことを私に黙っていたなんて。」
そんなつらい思いをしていながら、自分に何も言ってくれないことが悲しかった。
その日は、あらためて息子から聞き出そうという気力も湧いてこなかった。

翌日、A子はある人に電話をかけることを決意した。

その人とは、夫の先輩に当たるB氏だ。
A子は、B氏とは話したこともないのだが、1週間前に夫からB氏の名刺を渡された。
B氏は、夫が高校時代に通っていた剣道の道場の先輩である。
夫も20年くらい会っていなかったらしいが、夫が最近街を歩いていたら、
たまたまばったりと出会ったということだった。
久々の再会に盛り上がって喫茶店に入り、2時間も話したらしい。

B氏は、今は経営コンサルタントを仕事にしているそうだ。
夫の話では、B氏は心理学にも詳しく、企業や個人の問題解決を得意としているとのこと。
そこで夫が息子のことを少し話したら、
「力になれると思うよ。」
と言って名刺を渡して くれたそうだ。
夫は、その日、
「お前の方から直接電話してみろよ。話を通しておいてやったから」
と、その名刺を渡してきた。

A子「どうして私が、そんな知らない人にまで相談しなきゃいけないの。
あなたが直接相談したらいいじゃない。」

夫 「俺が心配なのは、お前のほうだ。○○○のことで、すっと悩み続けてるじゃないか。
だから、そのことをBさんに相談したんだ。」

A子「私に問題があるっていうの?私が悩むのは当然よ!親なんだから。
あなたは一日中トラックに乗ってりゃいいんだから気楽よね。
実際に○○○を育ててるのは私なんだからね。あなたはいっしょに悩んでもくれない。
そのBさんに相談なんてしないわ。
どうせその人も、子育てのことは何も分からないに決まってるわ。」

そう言ってA子は、その名刺をテーブルの上に投げた。

しかし、昨日の出来事(近所の奥さんから聞いた話)があって、A子はすっかり落ち込み、
わらをもすがるような気持ちになっていた。
「こんな辛い思いをするのはイヤだ。誰でもいいから、助けてほしい。」
そう思ったときに、B氏のことを思い出したのだ。

幸い名刺はすぐに見つかった。
息子が学校に行って1時間くらい経ったころ、意を決してB氏に電話をかけた。
その時A子は、その日に起きる驚くべき出来事を、想像だにしていなかった。